付加価値微粉の開発:水晶・ガラスラップ用研磨材
水晶やガラス研磨用途の研磨材において、付加価値を生むような製品を開発しています。
今回はGP#2000でのソーダガラスの研磨事例をご紹介します。
ラップ試験条件
ラップ機 | 光永製 6B | スラリー条件 | 荷重、時間 | 定盤修正 | 定盤溝 | ||||
回転数 | 40 rpm | 水 | 3.000g | 1段 | 2段 | テスト前 | 井桁溝 | ||
時間 | 15分 | 砥粒 | 1.000g | 40g/cm2 | 110g/cm2 | リサイクル | 120分 | 上面 | 10*10mm |
液濃度 | 25wt% | 防錆剤 | 100cc | 1.5分 | 13.5分 | かけ流し | 30分 | 下面 | 12*12mm |
供給量 | 100cc/min | 使用防錆剤 | 合計タイム | 15分 | テスト中 | ||||
ワーク | ソーダガラス | ユシロケン CN-400 | カウント数 | 640 | 20,40B後 | 30分 | 定盤重量 | 19.8kg |
ワーク: 材質 ソーダガラス 寸法 38mm角 仕込み枚数 12枚/1回
研磨データ
■ GP#2000 ラップ研削レート


#2000 | 切削量 µm/15min | 低下率 |
開発品 | 132.1 | 14.4 |
従来品 | 89.7 | 35.0 |
特徴
スラリーリサイクル使用により砥粒の寿命が長い
切削量(平均)が、パワーアップ 32%(当社比)
■ #2000ロングラン面粗度


表面あらさ測定条件 | |
ダイヤ針先 0.2μ | |
測定長さ | 4.8 mm |
レンジ | 80 µm |
速度 | 0.2mm/s |
ピッチ | 0.5 µm |
測定点数 | 9600 |
#2000 | Ra 1〜20B | Ry 1〜20B |
開発品 | 0.34 | 2.88 |
従来品 | 0.26 | 2.21 |
切削量と面粗度は比例の関係にある。
#2000粒度分布 マイクロトラック

粒度分布
#2000 | 開発品 | 従来品 |
D50% | 7.9293 | 7.8541 |
D94% | 4.2515 | 4.3956 |
D3% | 16.865 | 15.975 |
まとめ
開発品は水晶やガラス業界などをターゲットにし、砥粒寿命が長く、切削量が多い特長をもっています。
安定した切削量が得られるため、生産管理が容易で、生産コストの削減に役に立てることができる製品です。